皆さまもご存じの通り??レナテックは「メタロ・バランス検査」(以下MB検査)を2019年4月より実施しています。
この検査はがんリスク:軽度認知障害(MCI)リスクを調べる検査です。
リスクですのでがん:MCIの可能性が高いか!!低いか!!を調べるものです。
この検査を上市するまでには生みの苦しみがありました。
そして今は育てる苦しみを実感しています。
そんな中、財産となる:財産となっている出会いがいっぱい生まれています。
そのひとつが筑波大学附属病院泌尿器科の先生方との出会いです❤
最初にI先生とある会で知り合い意気投合。
大学病院で出向きN教授にお会いしそれからK先生:T先生:S先生と出会いました。
お付き合いはもう6・7年に成るでしょうか…
そのお付き合いの中で論文を3本書いて頂きすべてアクセプトされました。
今回はそのご紹介です。
1本目の論文
URL:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/rmb2.12584
書誌情報:Tanaka T, Kojo K, Nagumo Y, Ikeda A, Shimizu T, Fujimoto S, Kakinuma T, Uchida M, Kimura T, Kandori S, Negoro H, Nishiyama H. A new clustering model based on the seminal plasma/serum ratios of multiple trace element concentrations in male patients with subfertility. Reprod Med Biol. 2024 May 28;23(1):e12584. doi: 10.1002/rmb2.12584
解説:微量元素濃度の精漿/血清比によって自然妊娠までの期間が短い男性を特定することに成功しました。精液中の精子が多い少ないにかかわらず、妊娠の期間が微量元素によって決まるという点で画期的な研究です。
2本目の論文
URL:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/jcla.25140
書誌情報:Kojo K, Oguri T, Tanaka T, Ikeda A, Shimizu T, Fujimoto S, Nakazono A, Nagumo Y, Kandori S, Negoro H, Nishiyama H. Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry Performance for the Measurement of Key Serum Minerals: A Comparative Study With Standard Quantification Methods. J Clin Lab Anal. 2025 Jan;39(2):e25140. doi: 10.1002/jcla.25140
解説:これまでヒトの血清中の微量元素を誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)で測定した研究は数多くありましたが、病院で実施される標準的な方法と比較した研究はこれまでありませんでした。複数の微量元素を1回の検査で測定できるICP-MSの利点が浮き彫りとなった論文です。
3本目の論文
URL:https://www.mdpi.com/3205644
書誌情報:Tanaka T, Kojo K, Suetomi T, Nagumo Y, Midorikawa H, Matsuda T, Nakazono A, Shimizu T, Fujimoto S, Ikeda A, et al. Distinct Clusters of Testosterone Levels, Symptoms, and Serum Trace Elements in Young Men: A Cross-Sectional Analysis. Nutrients. 2025; 17(5):867. doi: 10.3390/nu17050867
解説:男性ホルモンであるテストステロンの分泌が低下すると、生殖機能だけでなく、筋力低下、肥満、骨密度の低下、睡眠障害、抑うつ症状、意欲の低下など様々な不調となって表れます。このような不調は「男性更年期障害」という名前があるとおり、50歳以降の「オジサンの悩み」と考えられてきました。しかし近年20~40歳くらいの若い男性の間でも実はテストステロンの低下している可能性が指摘されています。これは現代社会におけるストレスが主な原因と言われていますが、テストステロンが低くてもあまり問題なく過ごしている人もおられます。この論文では、若い男性を①テストステロンが高く、体の不調もない人、②テストステロンは低めだが、体の不調も少ない人、③テストステロンが低く、明らかに体の不調が多い人がそれぞれどれくら存在するかをまとめ、それぞれのグループの血清中の微量元素濃度が大きく異なっていることを明らかにした研究です。
この3本の論文は弊社SくんとFくんが共著に加わっています。
先生方のお力添えがあっての事、感謝申し上げます。
全て英文となっていますが翻訳機能がありますので皆さま是非読んで頂ければと思います。
こういうのには疎い私ですが解説だけ読んでもとても興味深いものになっています。
この世の中には???と思うものが無数にありそれを研究し探求し解明し世の中に知ってもらう。
それが少しでも人類の役にたつものとなるならば嬉しいですよね(^^♪
現在もいくつかのアカデミアとの共同研究が走っています。
研究結果を出すまでには興味+時間+努力+運+お金が必要。
アカデミアの力+レナテックの力が必要。
結果が出ても期待通りのもの、そうでは無いもの、予想外のもの等色々な結果の形があります。
それをどう生かすか!!力の見せ所です!!