2006年6月28日、28年間務めた前職を辞めた日です。9年2か月前。足かけ10年。思い返すとアッという間の気もします。28年間務めた会社を飛び出して、ベンチャーを起業、部下6名を道ずれに。ベンチャー会社の生存率は、2年で73%、6年で37%、10年で9%、大化けするのは、0.3%だそうです。91%のベンチャー会社が10年持たずに破綻するということらしいのです。してみると、当社は、相当ラッキーな存在なのかもしれません。ここまで来ると、大化けする0.3%に入ってみたい気もしますね。レナテックに入社した人々も、応援してくださる株主さんもみなさん幸運に恵まれた方々だったのかも・・・・。
当社は、67歳社長定年制を布いています。本田宗一郎が社長を引いたのも67歳。松下幸之助が社長を降りたのも67歳。潮時です。私は、今年の4月に67歳になりました。67歳になった最初の定時株主総会で代表取締役を降りることが役員規定で定められています。この役員規定の変更は、役員会の異議なし!で簡単に変更できなくしてあります。変更するには、無記名投票で全役員の賛成が条件です。全員がごますり役員でも、無記名投票となれば、良心のかけらが心の中で、顔を持ち上げるでしょうから。というわけで、8月28日の定時株主総会まで、あと1週間です。読者の皆様、長い間社長ブログにお付き合いを頂きありがとうございました。後任の社長は、定時株主総会で改選後の役員の、これも無記名投票で選任されます。役員の中で最もふさわしい人が選ばれることでしょう。アメリカの大統領も後任の大統領を指名することは出来ません。これが民主主義ですね。北朝鮮なら後任の国家主席を指名できますが、金正日のように。日本の会社は、大会社といえども、ほとんど北朝鮮状態なのですね。社長からピストルを突き付けられて、異議なし!と叫べと言われている役員会がほとんどではないでしょうか。