今日は、ボストンから高速で40分ほど走ったウイルミントンという町にあるチャールズリバー社を訪問しました。この会社は、実験動物のブリーダーで、世界的に有名な会社です。実験動物の老舗的なイメージでしょうか?日本でも脱臭器ではいろいろお世話になっている会社です。表敬訪問をしましたよ。
朝ダンキンドーナッツのお店で、玉さんと待ち合わせをしました。ダンキンドーナッツ、なんだか懐かしい名前です。もう日本では全く見かけなくなりました。しばらくこのドーナッツ談義にお付き合いください。
米国では、ミスタードーナッツはもうありません。全てダンキンドーナッツなんです。ダンキンドーナッツは、全世界で6000店舗をもつ世界最大のドーナッツチェーンだそうです。創業者は、ユダヤ人ウイリアム・ローゼンバーグ。妹の夫ハリー・ウィノカと一緒にダンキンドーナッツを創業しましたが、やがて仲たがいをしてハリー・ウィノカは、ミスタードーナッツをボストンで創業します。日本では、ダンキンドーナッツがセゾングループと提携し、その後吉野家のグループに買い取られますが、最後は失敗して撤退します。ダンキンドーナッツがセゾングループと提携し、日本進出を始めると、ミスタードーナッツのハリ・ウィノカは焦ります。そして、フランチャイズ研究協会の創立者ルビン・エバンス博士に相談をし、それなら、ダスキンの鈴木清一社長がいいでしょうということで紹介をします。そして、来日し鈴木社長に語ったことは、「私どもミスタードーナッツのお店では、お客様に真心を買っていただいているのです。その真心は一つ一つのドーナッツの中にあります。お客様を迎える微笑みの中にも、お店を包む柔らかな光の中にもあります。閉店間際に来てくださるだだひとりのお客様のためにも、私たちはショーケースいっぱいの豊富に品ぞろえしたドーナッツを用意しております。そのために数多くのドーナッツがあまったとしても、最後に来てくださるおひとりのお客様のために尽くすことが私たちの務めだと思っております。」と語ったそうです。鈴木清一社長はおおいに感動して、フランチャイズでこの事業を開始します。その結果現在日本では、ミスタードーナッツの店舗数は、1303店舗。全てフランチャイズで活躍をしています。
しかし、アメリカではその後、1990年にダンキンドーナッツがミスタードーナッツを買収し、すべてダンキンドーナッツになってしまいましたが、現在ダスキンが経営するミスタードーナッツは、アジアを中心に発展をしているそうです。フランチャイズ加盟店を大事する鈴木清一社長の志を引き継いだダスキングループならではのことだと思います。事業はお金より志なのですね。