今日は悲しいお葬式でした。スピンアウトした前の会社Nサイエンスで同期入社だったM氏が亡くなりました。まだ、65歳という若さで。彼は、まじめで一生懸命に仕事をし、文句を言わない人でした。会社としては、使いやすい社員だったでしょう。だから、かもしれませんが、若い頃から一番つらい仕事ばかりが回ってきていたように思えます。台湾、米国とさんざん苦労の連続だったでしょう。いい人ほど早く死んでしまうのですかね・・・・。憎まれ者は世にはばかる。そうです、ストレスの無い人は、がんにならないんです。彼は、膵臓がんでした。
私が前の会社をスピンアウトして、伊勢原の横浜銀行に行ったときばったり会ったのがことのはじめでした。元気そうでなによりと声をかけてくれました。それが縁で時々会社にも遊びに来てくれていました。この秋、長い間音信がないので、チョット電話をしてみたら東海大学に入院しているとのこと。なんだか胸騒ぎが当たったような気がして。
お見舞いに行って様子を聞くと、膵臓がんで末期のようでした。奥さんも以前に亡くしていて、娘さんと二人暮らし。娘さんのことも心配していたので、相談にのることに。私は、神奈川県民のがん患者さんのサポートをする目的で5年前に設立されたNPO法人キャンサーリンクかながわにちょっとだけ関与していてるので、こんな時相談にのりやすいんです。娘さんのお話では主治医は、緩和ケアかホスピスに転院することを進めているようでした。それで、会社のK管理部長もNPO法人の会員なので、お願いして、緩和ケア病棟とホスピスを探すことに。実際これからが大変でした。どこの病院も満員で、受け入れてもらえないのです。かながわ県立がんセンターなど、3ヶ月待ち。しかも、面接まで・・・。いかに病院のベッド数が足らないか。いかにがんで亡くなる人が多いのか。身をもって体験してしまいました。でも、K部長の努力の成果で湘南東部病院の緩和ケアに入院ができました。でも、入院して1週間で亡くなってしまったのです。 相談した北海道のY先生の予測したとおりに。
お葬式には、多くのNサイエンスの社員が来られていました。故人の人徳でしょうね。私の葬式には誰もこないでしょうがね。M氏の爪の垢でもお葬式のときもらってくればよかったかな? Mさんのご冥福をお祈りいたします。