関西出張をしましたが、間に土日が入って少し時間があったので、関ヶ原に行ってみました。戦国時代には大変興味があります。途中石田三成の故郷にある観音寺に立ち寄りました。このお寺は「三椀の才」で有名なお寺です。皆様もよくご存じでしょうが、豊臣秀吉が鷹狩りの途中でこのお寺に立ち寄りましたが、その際対応に応じた小僧が冷たいお茶、ぬるいお茶、暑いお茶と順番に出しました。その機転に秀吉が感動して、家来に引き立てたのが後の石田三成だったというお話です。その時水を汲んだ井戸がまだ残っています。石田三成という人は歴史上も評価が分かれる人ですね。地元では、なかなかの名君だったと慕われています。しかし、秀吉の部下の同僚からは嫌われていたようです。サラリーマンでもよくある話で、社長が変わっると前社長の元で活躍していた人でゴマのすれない人は、現社長に疎んじられる。手のひらを返したように現社長にすり寄る人と、ゴマのすれない人との軋轢が起こります。結局三成は、前社長の意向を推し進めたばかりに関ヶ原の戦いになり、現社長の家康に殺される羽目になったのです。この観音寺で秀吉と出会わなければ、静かな田舎の住職としての一生があったでしょうに。人生どこでどう変わるのか解りませんね。これも運命なのでしょうね。