3. ウイルスに対する光触媒効果
当社製光触媒がウイルスに対して効果がみられるか試験を行いました。試験にはアデノウイルスを使用します。
アデノウイルスとは?
正20面体の構造を持つウイルスです。飛沫、接触等により感染し、扁桃腺やリンパ節の中で増殖して、風邪の症状を引き起こします。
テスト概要
光触媒効果では90%の失活率
結果は、光触媒セラミックフォームのみ(ブラックライト消灯)で約20%、ブラックライト点灯の光触媒効果で90%のウイルスが失活するデータが得られました。
透過型電子顕微鏡にて撮影
こちらは、光触媒効果で活性を失う前と、失った後のアデノウイルスの電子顕微鏡写真です。反応後の写真では、カプシドと呼ばれるウイルスの外郭部分が破壊されています。カプシドは、ウイルスが細胞内に感染する際に重要な役割を果たします。カプシドが破壊されると、ウイルスは感染能力を失うことから、光触媒効果によるウイルスの失活が証明されました。
協力:東京慈恵会医科大学DNA医学研究所 分子細胞生物研究室